innochan2018

2018年8月に行われた第1回本大会でのワークショップの様子をお伝えします。

イノベーションワークショップはどのような流れで行われるのか?その一端を感じていただけますと幸いです。

第1回大会の様子

第1回大会では「日常的にも災害時にも役に立つグッズを考える」というテーマでワークショップが行われました。

アイデア発想の仕組み

このワークショップにおいて,イノベーションを生み出す仕組みのもとになっているのは「新しい組み合わせ(Combinational Creativity)」です。これは,今までにない組み合わせを見つけることで新しいアイデアを生み出そうとする方法です。例えばバナナボート。これは「バナナ」×「ボート」というこれまでにはなかった概念の組み合わせです。またルンバは床のゴミを集めるという当たり前の目的に,自動ロボットという新しい手段を組み合わせた結果誕生した発明品と言えます。第1回大会では「”防災の課題を解決する”という目的」×「”日用品”という手段」の組み合わせを用いて,イノベーションとなるアイデアを創出を目指しました。

本大会テーマ設定の意図

防災の中でも,今回は特に防災グッズに着目しました。高校生にとって防災グッズは,抽象度の高い防災という概念よりも比較的取り組みやすいと考えたためです。防災グッズには,普段から家庭に備えていても、押入れの奥に眠ったまま災害時に活用されないことが多い,という課題があります。そこで防災グッズが日常的にも役立つ用途を持つならば災害時にも活用されるのではないか,という理念を基に本大会テーマが決定されました。

ワークショップの運営

本ワークショップでは,アイデア発想時に高校生にそれほど細かく指示を与えているわけではありません。背景には,i.schoolが高校生を対象として行ってきたワークショップがあります。高校生はワークショップを設計した我々を含む大人の固定観念を揺さぶるアイデアを出すポテンシャルを持ちますが、指示を細かくしすぎるとその柔軟な思考を縛る恐れがあります。そこでi.schoolは高校生を対象としたワークショップにおいて,「当たり前分析」や「物語が埋め込まれた製品サービス」といった,アイデア発想時に自由度が高いワークショップを行ってきました。今回も我々ワークショップ設計者の設計意図を超えたアイデアが出ることを期待し,特にアイデアの発想方法における指示を極力減らしました。

第1回大会の資料につきまして

第1回大会の本大会で使用されたワークショップ資料(一部改変)をこちらよりダウンロード可能です。